冬の乾燥による髪のパサつきはヘアオイルが効果抜群

冬の季節なると髪の乾燥が気になる女性は多いのではないでしょうか?

  • ドライフラワーのように乾燥した髪の毛
  • スチールたわしのような毛先
  • 髪をとくたびに「バチバチ」と静電気音

パサついた髪の毛はスタイリングにも大きく影響してしまいます。

そんな毎年のように髪の乾燥やパサパサ感を感じている女性に効果抜群かつ即効性もあるヘアオイルの正しい使い方をご紹介したいと思います。

当サロンスタッフも活用しているヘアオイルを上手に使った潤いスタイリングを披露しましょう。

乾燥した髪に一番良いアイテムは本当にヘアオイル?

っとその前に、まずは軽く髪の乾燥やパタつきについて簡単に紹介したいと思います。

なんで髪は乾燥するの?原因は?

髪の毛が乾燥する理由は主に2つ。

  • 髪の毛の水分が少ない
  • 髪の毛が痛んでいる

乾燥=水分がない(または少ない)わけなので、髪の毛が乾燥するのは当然なのですが、乾燥した外気に触れたり、暖房による温風が激しい冬は髪の毛がパサつきやすい条件が整っています。

その上、髪の毛が痛みキューティクルが失われていると、どんどん髪の毛にある水分が奪われていき乾燥状態になります。

「ドライヤーのやり過ぎ」「紫外線によるダメージ」「カラー&パーマ」「生活習慣の乱れ」など深く掘り下げると色々な要因はありますが、最終的には髪が痛み水分が少なくなるからパサパサの状態になってしまいます。

乾燥を簡単に解決するならヘアオイルが一番手っ取り早い!

乾燥する季節&髪の元気がない状態でも、手っ取り早くパサつきを防いでくれるのがヘアオイルです。

髪の毛もお肌と同じように油分によって保湿されています。ヘアオイルで髪の毛をコーティングしてあげることで、水分が閉じ込められ、乾燥を予防できます。

また、オイル(油分)によって潤っている状態になるので、見た目からパサツキを抑えられます。

シャンプー&トリートメントを変えても目に見えた変化は感じない

髪のトラブルがあるとすぐに見直しがちになるシャンプーですが、冬の髪の乾燥においては、シャンプーを変えたところでそこまで大きな効果はありません。

もちろん、洗浄力が強いシャンプーから保湿系のシャンプーに変える意味はあります。

しかし、冬は空間自体が乾いている状態なので、シャンプーのように洗い流して使うヘアケア方法では太刀打ちできないんです。

これはトリートメントでも同じです。

保湿系のシャンプーやトリートメントで髪の毛をコーティングしたとしても、洗い流してしまうのとヘアオイルのように付けっぱなしでおくのでは、保湿レベルが段違いなんです。

引用:特集|美容の情報(Beauty Info)|ワタシプラス/資生堂

乾燥が少ない季節であれば、これだけで十分に潤いを保ってくれますが、乾燥が強くなる11~4月の間は洗い流さないヘアケアが重要な役割になります。

冬だから最大限に活躍するヘアオイルの効果

ヘアオイルで髪のパサツキは抑えられる

「オリーブオイルを髪に塗る」ということを想像していただければ解りやすいと思いますが、ヘアオイルは手のひらに数滴の少量で髪をしっとりさせ、髪にツヤを出せます。

髪のパサツキは髪に油分が少ない状態なので、髪に直接つけることで、簡単に潤ったように見えます。

癖毛によるボリュームを抑えられる

髪の乾燥は癖毛の悪い部分を引き立たせます。そもそも、癖毛の人は乾燥しやすい髪質でもあります。

癖毛&乾燥によってボリュームが変に出てしまう場合は、ヘアオイルで油分を与えてあげるだけで大きく変わります。

「癖を活かしたスタイリング」という言葉もありますが、これは髪が潤っている前提の話ですよ。

ヘアオイルは静電気防止の役割も

乾燥季節に多いのが髪の毛の静電気。特に帯電体質(よく静電気を感じる人)の人は悩みが強いのではないでしょうか。

これも主な原因は髪の毛が乾燥していて、静電気が帯電しやすい状態になっているからです。

これも髪に油分を与えてあげるだけで、大きな変わります。

オイルコーティングでダメージを守ってくれる

ヘアオイルは潤いだけではなく、油分によるコーティングで、髪の毛へのダメージを軽減してくれる役割もあります。

冬のドライヤーやヘアアイロンは髪の毛へ乾燥ダメージを強くしますが、オイルを塗っているだけでこのダメージから守ってくれます。

ヘアオイルの種類と選び方

ヘアオイルと洗い流さないトリートメントの違い

ヘアオイルアイテムを探している途中にふと気になってしまうのが「洗い流さないトリートメント」の存在。

実は名前が違いますがほとんど一緒です。

ヘアオイル 洗い流さないトリートメント
成分 植物油 植物油、栄養成分
タイプ オイル クリーム、ミルク

アイテムとしての役割も変わりなく、内容のタイプがオイル、クリーム(ミルク)なのかの違いだと言っていいでしょう。

オイルタイプの特徴

オイルタイプは乾燥を防ぐ他に特徴的なのが「ツヤ出し」効果です。

あまり浸けすぎると逆にベタベタして重たい印象になりますが、とても髪の毛に馴染みやすくツヤとサラサラ感が強く出るのが特徴です。

クリーム(ミルク)タイプの特徴

クリームタイプはオイルとは違い少量の水分も含んでいます。油分だけでなく水分も含めて閉じ込めるため、潤いが強く出るのが特徴です。

また、このタイプは髪の栄養素も含んでいる商品が多いため、トリートメントとしての役割もあります。こういった意味合いも含めて洗い流さないトリートメントなのかもしれませんね。

正しいヘアオイルの使い方

濡れた状態からオイルを付けよう

髪の毛を乾かした状態からヘアオイルを付ける人もいますが、濡れた状態から塗った方がオイルが馴染みやすく、仕上がりがとてもキレイになります。

乾いた状態から使用すると、オイルを大量に使ってしまい結果、ベタベタな仕上がりになりがちです。

濡れた状態なら水分とオイルが上手く混ざり、全体的に満遍なくオイルが溶け込むのでサラサラに仕上がりやすくもなります。

毛先を中心に付けるのがポイント

ヘアオイルはツヤ出し効果が強いため、毛先に浸けたほうがナチュラルでキレイにスタイリングできます。

根本に浸けてしまうと、全体的に潤い・ツヤが強く出てしまい、ベタベタとした重たい感じになってしまいます。

見方によっては清潔感がなくなってしまうので、まず毛先からつけて調整していきましょう。

オイル量は少なめが丁度いい

乾燥した髪の毛を見るとどうしても、オイルを大量に使ってしまいがちですが、「ちょっと少ないカモ…」というくらいが丁度いいです。

オイルを付けすぎた後だと取り返しが付きませんが、少ない分にはいくらでも付け足せるので、少ない量から調節してきましょう。

現役美容師も実践するヘアカラー後に自宅で気をつけるポイント!

今回はお客様からの質問でも多い「ヘアカラー後に自宅で気をつける事」をご紹介したいと思います。

サロンでのカラーリングだけでなく、市販のセルフヘアカラーリングを行う際でも役立つと思いますので、ぜひ参考にしてください。

それでは、ラッキーヘアスタッフも実践しているヘアカラー後に気をつけるポイントをご紹介します。

カラー後のシャンプー

カラーリングの種類によってシャンプーOK・NGは変わる

カラー後のシャンプーの有無はどんな種類のカラーを行ったかによって変わります。

  • リタッチ(根本の黒い部分を染めること。)
  • ブリーチ、ライトナー(髪の毛の色を抜くこと。)

などのカラーの場合、いつもどおり髪を洗っても問題ありません。

反対に「ブリーチ後に染料で色を入れる」といったカラーリングの場合は色持ちが悪くなる可能性が高くなるので、基本的にシャンプーをしない方がいいです。

なぜカラー後のシャンプーはNGなの…?

見た目ではカラー直後から髪の毛が染まって見えますが、髪の組織内まで色が定着しているわけではありません。

この状況で髪の毛を洗ってしまうと、従来だと髪の毛の奥底まで届くはずだった染料が流されてしまいます。

結果、色抜けが起こり、イメージと違ったカラーリングになってしまう可能性があるため、カラー後のシャンプーは控えたほうがいいのです。

また、キューティクルの問題もあります。

カラー後すぐはキューティクルが開きやすい状態なので、普段以上に髪の毛が水分を吸ってしまい、髪の組織が流れ傷んでしまう可能性もあります。

カラー後の初シャンプーは24時間以降

カラーリングのあと髪を洗って良いのは、髪を染めてから24時間後です。

カラーした当日のシャンプーはあきらめましょう。

1日経てば染料も組織内へ届き、キューティクルも元通りになるので、2日分の汚れをしっかり洗い流しましょう。

ぬるま湯で洗うのも色落ちの可能性あり

髪の毛のキューティクルは熱によって開きやすくなります。(温度が高ければ高いほど開きやすい。)

なので、お湯(ぬるま湯)だとしても、若干は開いてしまい、色落ちする可能性があります。

完璧なカラー後の対応するとなれば、髪の毛をぬるま湯にすら浸けてはいけません。

ここまでやる人はなかなかいないと思いますが、色抜け・色落ちを考えるとここまで極端にカラー初日はケアしても
いいのかもしれません。

カラー後のトリートメントについて

カラー後のトリートメントは返って髪を痛めてしまう可能性あり

ヘアカラーはどうしたって薬剤が髪に残ってしまいます。

そんな中、トリートメントで髪の毛の表面をコーティングしてしまうと、直後は手触りが良くサラサラに感じます。

しかし、これは薬剤ごとトリートメントで閉じ込めているだけで数日~数週間後に、トリートメントのコーティングが剥がれると元に戻ります。

むしろ、数日間ほど薬剤が残ったままの状態でいるので返って髪にダメージを与えてしまう可能性があります。

カラー後の髪の痛みはどう対策しても起こりうる

ここまでカラー施術をした後でも、なるべく髪を傷ませないような方法やポイントをお伝えしていますが、どうしたってカラーをすると髪は傷んでしまいます。

そして、傷んだ髪の毛は回復しません。

トリートメントをした後に触ると回復したように感じますが、コーティングでサラサラに感じているだけで、細胞レベルで回復しているわけではありません。

ポイントそれを考えると、髪が更に痛む可能性があっても、カラー後にトリートメントをして表面的でもキレイな髪を保つ方が美容としては◎という考え方もできます。

「もう髪の毛が成長しない」「新しく生えてこない」という状況だと、少しでもリスクを減らす方法をとるべきですが、ほとんどの方はこれからも髪の毛は何度も生え変わり、成長していくわけですからね。

だとすると、カラー後はトリートメントを行った方がいいですよね。

カラー前のトリートメントでダメージを軽減

実はトリートメントの役割はカラー後よりもカラー前の方があります。

トリートメントの成分は染料が与えるのダメージから髪を守ってくれます。

「髪へのダメージを減らす」という事に比重をおくなら、トリートメントの性質上、後より前の方が効果的なんです。

その他自宅で気をつけるポイント

高温ドライヤーは避けて!

カラー後数日間は高温のドライヤーで髪を乾かすのは避けましょう。前述していますが、カラーだけで髪にダメージを受けているからです。

ドライヤーの温風を使用する際は15~20cm離しましょう。

できるなら、ドライヤーを行う前にヘアオイルや洗い流さないトリートメントを使い直接温風が当たらないようにしてあげましょう。

白タオル、白シャツの色移りには気をつけて!

染料はカラーリング後もしばらく色ができることがあります。

色にもよりますが、白い衣服やタオルなどは色が移る可能性が十分にあります。

また、カラーリング剤は強力なのでシミになった場合、なかなか落とすのが難しいので気をつけましょう。

万が一、カラーリング剤で洋服に染みができた場合の対処方法は以下のページを参考にしてください。

クリーニング店が教える、カラー剤のシミ抜き下処理方法